燻っていそうなところを突付いてまわっていたら、炎が上がった。
振り返ってみると、周りにいたはずの彼らは、いつの間にか離れたところに。
顔は笑ってるけれども、目は「突付いたオマエが消せよ」と言っている。
・・・まぁ、確かに。
燻りが炎に変わる頃には、自分達には関係のない話になっている訳やし。
対岸の火事の火種を、今苦労して消してあげても、何の得にもならんし。
これまでも散々言われつづけて、自覚もある。
この業界でやっていくためには、当然割り切らなければならないコト。
気づけばそんなこと考えずに突っ走っているから、
知る人には「職人向き」なんて言われるんやろな。
さて、延焼を防ぐにはどうすればいいか。
考えが正しければ、このまま鎮火できるはず。