[09:30 - 美瑛駅前]
『夏休みは、寝坊が一番もったいない』
青春18きっぷ - 2001年度夏キャッチコピーより。
まったくだ・・・
そもそも北海道は日の出が早いし。今の時期なんて4:00には明るくなってるから、
あと1時間は早く出る予定だったのに・・・
今日は移動日。ここ美瑛から留萌を抜けて日本海沿いの道を北上、稚内に程近いサロベツを目指す。
初めてのレンタカーでの旅。只でさえ時間配分が読み難い上、その移動距離は沖縄を往復できてしまう程。
決して運転がうまいとは言えない自分・・・ホントに大丈夫か?
[12:20 - 留萌(るもい)]
延々走った3時間。まだ行程の半分も踏破できていない・・・が、やっと海に出た!日本海!!
と外に出てみて、
・・・さむ。
しかも海風が半端でなく強い。慌てて長袖のシャツを羽織る。
同じ北海道でも内陸と海沿いでここまで気温差があるのか・・・
実は日本海を生で見るのはこれが生まれて初めて。
地元の有明海とか東シナ海とか瀬戸内の海とかとは全然違う。もちろん沖縄の海とも。
こんなに荒々しい海は初めてだ・・・としばらく見入る。
先は長いで。
さて。旅の最中の悪いクセのひとつとして、「飯を食わない」というのがある。
景勝地への好奇心が先行して食事の暇を惜しんでしまう。
いわゆる『三度の飯より○○』というやつでかもしれない。
が、今回北海道に来るにあたって、絶対に食しておきたいモノがあった。
海鮮丼!!
と、道の駅「ほっと・はぼろ」でかなり遅めの食事。
やっと全行程の半分程度。あと2時間で本当にたどり着けるのか?
ということで、ココでの温泉もおあずけ。さらに北を目指す。
ひたすらドライブ
いつの間にか道の駅「てしお」も過ぎ、今まで走っていた日本海オロロンラインも
国道232号から、いよいよ道道106号に入った。
前方に大きな橋が見えてきた。天塩川にかかる橋だ。
天塩川の両岸の小高くなった丘のような場所に橋を東西に渡してある。
丘を登りきって道なりに左折。そして目の前の光景に釘付けになる。
高台から見えるのは見渡す限り緑の原野。そこに雄大な流れが横たわっている。
日本にはまだこんな風景が残ってたのか・・・
橋を渡りきり、再び南北に伸びる道を疾走する。
吸い込まれるように、前へ
後続車の女性が左手に広がる日本海に見とれてる。凝視している。
オイオイ、危ないで〜と思いつつ、そんな様子をミラー越しにぼぉっと眺めている自分(汗)
ちょっとひとやすみ
うっすらと利尻富士が見える
[16:00 - 宿]
道道444号から脇道の木のトンネルをくぐる。
トンネルを抜けた小高い丘の上にあるのはペンション風の一軒屋「あしたの城(じょう)」
間に合った・・・
荷物を部屋に置く。他の宿泊客はまだらしい。
部屋の窓から。
こちらの宿、「とほ宿」と言われる宿のひとつで、普通の旅館とはちょっと違う。
今日は2段ベッドが4つ置かれた相部屋に泊まる。
日本海に沈む夕日を観る「夕日ツアー」は19:00からということ。
よし、サロベツ原生花園まで行ってみるか