[08:30 - あしたの城]
みんなで朝食を頂いたあと、それぞれの時間で出発する。
同い年の彼は電車での旅。朝は駅までオーナーに送ってもらうらしい。次の目的地は礼文島。
そういや、もうひとりの男性も昨日礼文からの戻りだったはず。『花の礼文』、か・・・
自転車の男性は、浜頓別からココまで自転車で来たらしい。
残念ながら北オホーツクサイクリングロードは立ち寄らなかったそうだけれども、
地元名古屋のサイクリングロードをいくつか教えてもらった。
(普段は寡黙だけれども、自転車のことになると丁寧にアツく語ってくれるトコロが嬉しい)
先発隊を見送った後、建物をぐるっと一周。よし、行くか。
きっとまた来るぞ。
さて、北海道最終日の今日。15:00の飛行機には間に合わなければいけないけれども、
最北の地・宗谷岬に、今回の旅のそもそもの目的・浜頓別に立ち寄ることを考えると、
時間配分がどうしてもシビアになる。
そう、そもそもの目的。3年前に時間的・資金的事情で断念せざるをえなかった場所、
「北オホーツクサイクリングロード」へ行くこと。
路線の統廃合により、廃線となってしまった国鉄・天北線。
その線路跡にできた、猿払までのおよそ21kmを結ぶ道。
写真を一目見て惚れこんだその場所に、やっと訪れることができる。
・・・と言いつつも、道道106号やら何やらで、大分スケジュールの隅っこに追い遣られた感じもするけれども(汗)
道道84号を東へ
延々と続く山道を抜け、左右に広がる放牧地を眺めながら
[09:40 - 浜頓別]
道道84号から国道275号へ乗り換えると、そこはもう浜頓別の市街地。
右手に整備された比較的大きな公園が見える。ここがきっと、かつて天北線浜頓別駅があった跡なんだろうな。
サイクリングロード、とりあえず場所が分からないとお話になりません。
近場のセイコーマートで聞いてみる。
店員さんA:「サイクリングロード・・・?あったかしら。」
店員さんB:「・・・あぁ!確かあったわよ。確か・・・(と、地図を取り出す)・・・この辺ですね〜」
示された場所には、"サイクリングロード"の文字はおろか、道すら記されていない・・・大丈夫か?
店員のお姉さんB:「目の前の道をまっすぐ進んでもらうと左手に○○がありますので、その先の突き当たりですね」
何はともあれ、ここからは近い場所にあるらしい。店員さんにお礼を言い、その場所へ向かう。
目印で教えてもらった場所は公共の施設らしく、土曜日の今日は駐車場もガラガラ。ちょっとだけ間借りシマス。
自転車に乗り換えて程無く、
あったぁぁ〜〜〜!!
サイクリングロードに入って間もなく道しるべ。左への分岐路は「クッチャロ湖」。とりあえず行っとく。
そういえば「湖」を間近でみるのも初めてのハズ。
湖面を吹き抜ける風が冷たくて気持ちいい。
しばらくぼぉーっと湖を眺めて・・・アカン、時間が(汗)
サイクリングロードより
再びサイクリングロードまで戻る。と、そこには看板。
あいにくクマ鈴は持たず。
・・・最近は出てないよね・・・?
[10:20 - 北オホーツクサイクリングロード]
民家や自動車道から離れた、まっすぐと北へ伸びる道。
聴こえるのは野鳥のさえずりと木々のざわめく音だけ。
こういう場所を、アタマを空っぽにして駆け抜けたら気持ちいいだろうな・・・
・・・次はクマ鈴持ってこようっと。ホントに出そうな雰囲気だわ
足元には濃紫の蝶が舞う。
結局、ものの数kmしか走れず。
[11:10 - ベニア原生花園]
車に戻り、そのままオホーツク海側にあるベニア原生花園へ。
ちょうど花の見頃の境らしく、特に目を惹くものは見当たらない。
それでも、目を凝らすと
展望台に登ってみた。すぐ向こうはオホーツク海
ここもすぐに出発
[11:30 - 国道238号]
見渡す限りの放牧地
対向車もほとんどない道を走る。
結局、今日はひとつひとつの場所に時間をかけることができなくて。
いや、今日に限らず、昨日も、その前も大したコトはできなかったような。
でも、アタマにあるのは「じゃあ、次来た時はどうしてみようか?」ってことだけで、
後悔とか後ろ髪引かれる思いとか、そういうマイナスなモノは、走りながら流れ出てるような。
先のことなんて分からないけど、漠然とした予感みたいなものに向かって進んでるような。
あれ?この感覚って、社会人になる前は普通に感じてたハズ・・・
・・・なんだか妙に懐かしい
[13:30 - 宗谷岬]
「日本最北端の地」のモニュメントは、思ったよりも、ずっと小さかった。
シバザクラ
モニュメント前の大きな駐車場では次々にバスが出入り。観光客が入れ替わる。
ん・・・イマイチ感慨が湧いてこない。
雰囲気としては、波照間島の「日本最南端平和の碑」の方が好きだな。
[15:40 - 稚内空港]
15:00発予定だった飛行機は、どうやら機材到着の遅れだったらしい。
何の説明もなく待たされている乗客から不満と不安の入り混じった声が聞こえる。
「何の説明もないからねぇ。ワタシはてっきり出発しちゃったのかと思ったわよ〜」
と言ったのは、隣に座ってたおばあちゃん。
ま、バスが二・三十分遅れるのくらい普通に待てなきゃ沖縄では暮らしていけないからね(一緒にするな)
飛行機の座席に座って一息。
北海道の旅はこれで終わるけれども、中継地の東京ではたくさんの約束が待っている。
到着後すぐの約束は遅刻確定だけれども(汗)
北海道を旅している間に、前の会社の同期が辞めるとか、実家に戻るとか、連絡が次々と入ってきてた。
ちょうどいい機会だ、顔見ながら話そうや・・・
と。
「あの〜間違えてませんか?そこ、私の席なんですけど。」
・・・旅の恥は掻き捨て?
おしまい。
投稿者 Kazoo : 2005年6月25日 00:43先のことなんて分からないけど、漠然とした予感みたいなものに向かって進んでるような。
素敵な文章ですねー。
本来の目的地を追いやる形で106号を
紹介してしまった張本人です・笑
次回もボクが好きな北海道を紹介しますので
声かけてね。
ユウスケさん、改めてありがとうございました☆
3年前に引き続き、ステキな北海道を満喫できました〜。
漠然とした予感とか直感とかは、もっと大切にしたいなって思ってるんですよ。
自分の場合、野生のカンは結構バカにできません。
北海道、次回は道東を巡ってみようかなと思ってます。
あと、できれば今回の旅のリベンジも(汗)
ぜひぜひよろしくお願いします♪
道東は、熱いっ!
我が聖地、開陽台へぜひ。
開陽台、調べてみましたよ。
ホントに地球が丸く見えるのか??
行ってみて〜〜(>_<)