[11:20 : 吉野 - ・・・山道]
あぁぁ。
登る、
登る、
登る。
気分は既に『そこに山があるから』。
[11:20 : 吉野 - 金峯神社]
バスで登ってきた人たちでごった返している。
ここから先は車では行くことができないらしい。
一気に増した勾配を、皆同じように歩いて先を目指す。
急勾配に濡れた石畳。一歩一歩足場を確認しながら進む。
いつしか石畳は、ただの山道に変わる。
ひとり分の幅しかない道。
人と行きかう度に体半分を斜面に投げ出して避けながら先に進む。
納まる気配のない雨と霧、薄暗く鬱蒼とした木々に、次々に引き返していく人々。
ここまで来たら、行くしかない。
・・・と。
道の先が急に明るい。
抜けた?
[11:45 : 吉野 - 奥千本]
急斜面の山肌に・・・
『これ、千本もないよなァ』
通りすがったおっちゃんの無粋な一言は軽くスルー。
開けた土地の隅に、小さな庵が佇んでいた。
"西行庵"
今でさえこれほどの労力がかかる場所。平安時代後期であればどれほどのことだっただろう。
雨がやんだ。
霧が晴れてきた。
そろそろ行こうか。
途中でバスを使おうかと思うも、なかなか時間が合わず終い。
もういいや。ここまできたら完全踏破だ(完全に意固地)
[14:10 : 吉野 - 吉野駅]
降りてきた。
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[18:00 : 神戸 - 三ノ宮]
あれから。
16時、天王寺までは爆睡(汗)
出発時、誰も乗ってなかった車両も、目が覚めると満員状態。
泥だらけの足元がかなり気恥ずかしい。
ロッカーから荷物を引きずり出して、梅田経由で三ノ宮。
宿でしばらく放心してると時間。
沖縄で散々世話になった兄貴分SHINさんと待ち合わせ。
飲むで。