[02:00 : 神戸 - 宿]
・・・ん。
あれ。
・・・えぇと、昨日はあれからSHINさんと会って。
散々飲んで・・・
散々食って・・・
散々愚痴やらなにやら聞かせた挙句、・・・確か、わざわざ宿まで送ってもらったような・・・
ご、ごめんなさい・・・(滝汗)
あ〜ぁ電気つけっぱなし。
パソコンも開いたまんま。
・・・どこかで聞いたことのある光景だ
ちゃんと寝よ・・・
[09:00 : 神戸 - 三ノ宮]
少しひんやりした空気の朝。
すれ違うビジネスマンとは逆の方向で歩く。
ひんやりと感じるのは、道行く人から感じる引き締まった雰囲気からか。
そうそう。そういや内地で働いてた頃って、こうだったよな。
[09:45 : 神戸 - 神戸空港]
喧騒。
どうやら修学旅行の学生さん。
中学校が2つ、高校1つ。どれも沖縄に行くらしい。
それにしても。
京都の件といい、吉野での天候といい。
日頃の行い、そんなに悪かったっけな・・・
<今回の旅の教訓>
一 マジメに寒さ対策をしましょう。
二 待ち合わせの約束は早めにしましょう。
おしまい。
[09:00 : 吉野 - 吉野駅]
朝五時起床、六時半出発。
最寄り駅から地下鉄で天王寺まで。
近鉄に乗り換えて、特急に揺られること1時間半。
本日の吉野
・天気:雨時々曇
・最高気温:13℃
混雑していた車内も、社会人らしき人が消え、学生さんが消え。
残ったのは年配の方々十数名と若造ひとり。
片や、割と本格的な登山スタイル。
方や、ジャケットにシャツにジーパン、申し訳程度のマフラー(寒)
振り出した雨に、片や、笑いながら雨天装備を装着し、
片や、手元の折畳み傘に目を落とす。
うぅ、「山をなめるな」と言われているようだ(涙)
吉野駅からロープウェーへ。
小耳に挟んだところ、金曜夜の雨で、桜は散ってしまったらしい。
・・・来たからには行けるところまで行ってみよう。
金峯山寺・仁王門
金峯山寺・蔵王堂
駆け足で通り抜け、先へ。
[09:40 : 吉野 - 吉水神社]
吉水神社
境内右手に「一目千本」の年季の入った看板を発見。
ここなら見晴らしがいいかな?
ドキドキ・・・
・・・。
・・・。
・・・(ため息)。
悔しいので満開の写真を。[吉水神社]
境内。
また来るで。
神社を後に、さらに上を目指す。
少しずつ、花の数が増えてきた。
[10:20 : 吉野 - 吉野水分神社]
吉野に着いて一時間半。目標地点に到着。
早足で駆け上がったおかげで体は温まったものの、
昨日散々酷使した足は早くも悲鳴を上げ始め。
そして徐々に強くなる雨足。
傘差しながらでカメラもろくに構えられない。
・・・このあたりが潮時なのか?
まだ、何も観れてないのにか??
そんな気分を抱えながら門をくぐる。
ん、何か薄桃色の・・・
!!
休んでは撮り、休んでは撮り。
四百年を経た本殿を背に、
しっとり煙る霧雨が桜を艶やかに。
[11:00 吉野 - 吉野水分神社]
すっかり長居してしまった。
体力は回復したものの、相変わらず降り続く雨。
そろそろ昼だし・・・というか、そもそも朝飯食ってないし。
下千本、中千本と歩いて、ここ上千本も散ってたんだぞ?
進んだ歩幅だけ帰り道が長くなるんだぞ?
この天候で何が観れる?荒れると帰れなくなるぞ?
行くか、退くか・・・
悩む横を、タクシーの運ちゃんを先頭に、いかにも観光客なオバサマたちが
楽しそうにすり抜けていく。
・・・。
・・・、
・・・!
っだあぁぁ行ったる!!もうどうにでもなれ!!!
[11:20 : 吉野 - ・・・山道]
あぁぁ。
登る、
登る、
登る。
気分は既に『そこに山があるから』。
[11:20 : 吉野 - 金峯神社]
バスで登ってきた人たちでごった返している。
ここから先は車では行くことができないらしい。
一気に増した勾配を、皆同じように歩いて先を目指す。
急勾配に濡れた石畳。一歩一歩足場を確認しながら進む。
いつしか石畳は、ただの山道に変わる。
ひとり分の幅しかない道。
人と行きかう度に体半分を斜面に投げ出して避けながら先に進む。
納まる気配のない雨と霧、薄暗く鬱蒼とした木々に、次々に引き返していく人々。
ここまで来たら、行くしかない。
・・・と。
道の先が急に明るい。
抜けた?
[11:45 : 吉野 - 奥千本]
急斜面の山肌に・・・
『これ、千本もないよなァ』
通りすがったおっちゃんの無粋な一言は軽くスルー。
開けた土地の隅に、小さな庵が佇んでいた。
"西行庵"
今でさえこれほどの労力がかかる場所。平安時代後期であればどれほどのことだっただろう。
雨がやんだ。
霧が晴れてきた。
そろそろ行こうか。
途中でバスを使おうかと思うも、なかなか時間が合わず終い。
もういいや。ここまできたら完全踏破だ(完全に意固地)
[14:10 : 吉野 - 吉野駅]
降りてきた。
=-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=-
[18:00 : 神戸 - 三ノ宮]
あれから。
16時、天王寺までは爆睡(汗)
出発時、誰も乗ってなかった車両も、目が覚めると満員状態。
泥だらけの足元がかなり気恥ずかしい。
ロッカーから荷物を引きずり出して、梅田経由で三ノ宮。
宿でしばらく放心してると時間。
沖縄で散々世話になった兄貴分SHINさんと待ち合わせ。
飲むで。
[14:10 : 京都 - 花園駅]
・・・厄日か今日は。
地下鉄東西線二条駅からJRへ。
改札を抜けてホームに上ると、妙な混雑振り。
『・・・お知らせ致します。先ほど発生した地震により、大幅な遅れが出ております・・・』
っ!?
そんなに近くだったのか?揺れなんて全然感じんかったけど。
(この頃は三重県で発生したことを知らない)
20分遅れで電車はここ花園に到着。もう待ち合わせ時間になってやがる。
ここから真っ直ぐ北上すれば仁和寺はすぐのはず。スグのはず・・・
・・・。
今日は今ひとつ方向感覚が・・・。
道、コッチでよかったよな・・・。
『さようでございます。真っ直ぐ行けば仁和寺でございますよ。いってらっしゃいまし。』
と、おそらく嫁姑連れの姑さんアリガトウ。
それにしても、旅先でここまで道を聞きまくったのは初めてだ(汗)
[14:20 : 京都 - 仁和寺]
大盛況。
仁和寺の桜は市内でも咲くのが遅く、京都に桜を見に来た人の殆どがココに集まってきているらしい。
と教えてくれたのは、二年数ヶ月振りの再会、京都在住のK嬢。
共通するところ
『無類の桜好き』
知り合った頃はお互い東京住んでて、それぞれの職場で新人だったってのに。
今となっては、片や沖縄、片や京都。奇縁よな。
どこかで見たことある景色だ
世界遺産で酒宴(笑)
一時間ほど散策したあと、茶屋「さのわ」へ。
一日十セット限定のフロール(ロールケーキ)とお茶、大変結構でした。
どうやら京都の桜は先週末が見ごろだったらしく、これから行こうと思っていた嵐山近辺は
既に散っているとのこと。そもそもこの混雑を考えると、この界隈を抜け出すだけでも大変。
どうしたもんかと考えていると、意外な単語が飛び出す。
"八坂の塔"
東山・法観寺の敷地内の五重塔にして寺自体の通称。
清水寺の近くにありながら知ってる人が意外と少ない、京都の個人的穴場。
ここを知っているとはさすが自称塔マニア(笑)
とりあえず東山までバスでだらだらと移動。
[17:40 : 京都 - 東山]
すっかり夕暮れですな。
清水寺が目の前のこの近辺でも、観光客ででごった返すことはない。
143号の車の行き交う音も、ここまでは届かない。
派手さはないが、しっかり京都を感じられる。
これがここの良さよな。
東大路のお茶漬け屋で晩ご飯。
割と新築っぽい雰囲気。感じのよさそうな店主と、絶妙のお茶漬け。
さらに良さげな湯飲みを購入。店の名前控えるの忘れた・・・(ご存知の方教えてください)
20時ごろ京都駅で彼女と別れて大阪へ。
東京にいたころの職場の同僚と会う約束だった、のだが。
・・・どうやらあちらも厄日だったらしい。
大したことなくて何よりだったけれども、お大事に・・・
明日はもうひとつの世界遺産。
奈良・吉野山へ。
[10:30 : 京都 - 鴨川]
春やなぁ。
本日は丸太町駅からスタート。平安神宮を皮切りに洛東の桜の名所をハシゴして、
午後の目的地、世界遺産『古都京都の文化財』のひとつ・仁和寺を目指す。
前回京都に来たのは、まだ東京に住んでいた頃。
突然京都の桜が見たくなって寝台列車に飛び乗った2003年の春。
朝、カーテンを開けたときの雨空、ショックだったよなぁ。
あの時の雨と桜を撮ったのも平安神宮。
もう散り始めてるらしいけど、ちょっとくらい残ってればエェな。
・・・と、鴨川沿いに道を下り始めたところから、既に今日の運勢は決まっていたのかもしれない。
[11:30 : 京都 - 平安神宮]
あ〜。
そもそも、最初の一歩の方向がよくなかったよな。
駅を出てそのまま東に向かっていれば、500mも歩けば着けたはずなのにさ。
何を間違ったか鴨川沿いに南下するもんだから、道に迷うわ時間はかかるわ・・・
「平安神宮?詳しくはわからないですけど、多分反対方向ですよ」と教えてくれた
京都ホテルオークラの警備員の兄さんに感謝。
ここ、ここ。
前はココで写真撮ったよな。
岡崎公園の枝垂れ桜
公園の南端を西に抜けてお堀へ。
地元の人と思しき、一眼レフをぶら下げた自転車人とすれ違う。
おそらく同機種のお互いのカメラを一瞬認め、次の一瞬ですれ違う笑顔。
カメラを構える。
一陣の風。
舞う花びら。
シャッターチャンス!!
・・・あれ。
『ERROR02 : CFカードが壊れています』
・・・!
撮っても撮っても。CFカードを挿し直しても、どうしても記録してくれない。
まずい、よりによって何故にこんなタイミングで・・・いや、まだ街中にいるときで良かった。
これが明日だったらシャレにならん。
せめてコンパクトカメラで。
[13:20 : 京都 - 新京極]
「カメラ屋?この辺にはないですねぇ」
「三条か寺町あたりじゃないかな?」
「ウチじゃ扱ってないですけど・・・」
コンビニ店員、地下鉄駅員と聞き伝い、三条通から河原町通へ。
客でもないのに詳しく教えてくれた京都ロフトのお姉さんアリガトウ!!
四条通某所で無事新しいCFカードをゲット。来た道を戻ってようやく一息。
待ち合わせの時間まであと僅か。あ〜ハシゴどころか一箇所しか行けんかった(涙)
試し撮り
カフェの店員さんに道を聞き、京都市役所前から地下鉄東西線へ。
前を歩くオジサン、道行く人にぶつかりそうになりながら電話してる。
『・・・地震があったんやてなぁ。大丈夫か??・・・』
・・・地震?どこで?最近多いな。
[18:23 : 大阪 - 関西国際空港]
・・・さみーぜ。
「平安神宮で雨に濡れる桜を撮りたい」
3月、半分冗談のように呟いた一言が、まさか現実のものとなるとは。
いや、具体的に考えてしまったからこそ本気になってしまったというか・・・。
今回は大阪は谷町、ビジネス街の真ん中に拠点をおき、そこから各地へ移動することにする。
桜で名を馳せる2つの世界遺産を主軸とした関西周遊。
明日15日は京都、16日は奈良。そして17日の午前、神戸空港から沖縄へ。
・・・四都物語っ!?(違)
[21:20 : 大阪 - 天王寺]
宿について一息。さて、何を食おうか考えていると、学生時代のサークル仲間Yが
先週大阪に引っ越しているとの情報を入手!飯に誘ってみる。
夜中の突然のお誘いにもかかわらず招致に応じてくれるも、
待ち合わせ場所を間違えて早速怒られた(汗)
この子と待ち合わせをすると、出会い頭に毎回怒られているような気がする・・・
いや大阪ってカンジですな〜
二日後に社会人デビューを控えた彼女。
そうそう、このころは若かったよな、いろいろ考えてたよな。
話を聞きながら、じんわりアノ頃を思い出す捨会人6年目。
明日は京都だ。